行政書士の試験は、学歴年齢その他保有資格など不問、資格要件はありません。
試験は年に一度実施。
試験については、おおむね以下の通り。
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願書受付:08月~09月上旬
試験日:11月第2日曜日 13時~16時
合格発表日:01月末頃
合格基準:300点満点中180点 ※以下3条件を全て満たす必要あり
(1.法令等科目122点(50%)以上、
2.一般知識等科目の得点が24点(40%)以上、
3.試験全体の得点180点(60%)以上)
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当該年度については「
財団法人行政書士試験研究センター」の情報で必ず確認ください。
■科目
・法令
基礎法学、憲法、民法、行政法、商法会社法
・一般教養
政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護、文章理解
■問題形式
択一(法令・一般知識):選択肢から選ぶ、
多肢選択(法令):多数の単語の中から選ぶ、本文穴埋め問題形式
記述(法令):40字で問いの説明を書きます。
行政書士試験配点 科目 | 配点 | 問題数 | 合計点 |
■5肢択一式・一般知識 | 56点 |
一般知識 | 4点 | 14問 | 56点 |
■5肢択一式・法令 | 40問 | 160点 |
基礎法学 | 4点 | 2問 | 8点 |
憲法 | 4点 | 5問 | 20点 |
行政法 | 4点 | 19問 | 76点 |
民法 | 4点 | 9問 | 36点 |
商法・会社法 | 4点 | 5問 | 20点 |
■多肢選択式 | 24点 |
法令 | 2点×4 | 3問 | 24点 |
■記述 | 60点 |
法令 | 20点 | 3問 | 60点 |
■合計 | 60問 | 300点 |
以上はH23年度の試験内容で記述しました。
法令科目別の出題内訳は、試験研究センターからは発表されていませんが、H18年度からH23年度まで構成は同じ、今後もこの傾向と思われます。
また、多肢選択は、憲法・行政法から、記述は行政法・民法から出題されていますが、こちらも試験研究センターからは明確には発表されていません。ただし、他の法令科目からの出題もゼロとは言い切れないところです。
採点においてややこしい制度があります。
足きりというものです。
ひとつめの足きりは法令。合格基準1.の「法令等科目122点(50%)以上」。
こっちはあまり気にする必要はないです。これをクリアーしていなければ、他満点であってもどのみち合格ライン180点にはならないので。
ふたつめの足きりは一般知識問題。合格基準2.「一般知識等科目の得点が、24点(40%)以上」。
14問中6問とれないと、仮に法令が満点であっても不合格になります。
なお、足きりの場合、合計60点分ある記述の採点をしてもらえません。
ただし、択一式問題の採点を完了した段階で記述式問題の採点結果にかかわらず合否を決定できると委任都道府県知事が認める者については、記述式問題の採点を行わないことがあります。この場合は、記述式問題の採点は行わなかった旨及び択一式問題の得点を付記します。
「引用:財団法人行政書士試験研究センター」
行政書士試験研究センターのサイトに、過去の問題もありますので是非確認を。
別にこの試験にかかわらず、マークシート試験に共通だとおもうのですが、択一についてちょっとおせっかい。
正しいもの(妥当なもの、など)はどれか、というのがもっともスタンダードな問いになります。
正しいものの組み合わせを選ぶ形式も少なからずあります。
たまに誤ってるものを選ばせるものがあって、ここでひっかかる。
それは相当なうっかりさんだと思いますか?問題はここからです。
正しいものの個数を問う形式があります。
ごくまれに、
1,2つ、2,3つ 3,4つ 4,5つ 5,6つ
と、選択番号と個数がずれてて引っかかる。
そんなわけないやろ~、とチッチキチーしてたら、泣きみますぜ。
そしてここ、重要!個数問題で誤りの場合に、やっちまうんですよ。
普通の誤り選択の場合は、一つだけが間違ってるはずなので途中で気づくのですが、試験委員もひっかける意図もないのに、時間のない中すっころぶ。自分は散々練習時にやっちまったので、最初の問題部で正しい、には○、誤りに二重線を引くようにしました。
勉強のときは、問題がPC画面なので、手だけ動かしてエアラインを引くことを癖づけるようにしてました。
ちなみに、
正しくないものはどれかという問われかたも、
「正し」で瞬発的に「正しいもの」と判断してしまうので要注意です。
今はふ~ん、と読み流しでいいですが、試験前に思い出していただいてお役に立てば幸いです。